ことわざ |
意味 |
対応する
英語のことわざ |
ア行 |
相手のない
喧嘩(けんか)
はできぬ |
喧嘩(けんか)というのは、
相手になる者がいて、初めて
成り立つものであり、どんな
乱暴者でも、相手にしなければ
喧嘩(けんか)にはならない。 |
It takes two
to make
a quarrel. |
悪妻は
百年の不作 |
悪い妻を持つと、一生の不幸
であり、子孫にまで悪い影響
を及ぼす事になる。 |
An ill
marriage is
a spring of
ill fortune. |
悪事
千里を走る |
善いおこないはなかなか
伝わらないが、悪いおこない
や評判は、あっという間に
世間に知れ渡ってしまうと
いう事。 |
Ill news
comes
too soon. |
悪銭
身に付かず |
不当なやり方で得たお金は、
大切にされず、無益な事に
使われてしまい、すぐに
なくなってしまうという事。 |
Soon gotten
soon spent. |
明日は
明日の風が
吹く |
明日には今日とは違った風が
吹く。先の事はなかなか予測
しにくく、明日の事をいくら
心配してもしようがない。
なるようになるという事。 |
Let the morn
come and
the meat
with it. |
当たって
砕けよ |
有効な決め手がなく、うまく
いくかどうかわからなくても、
事の成る成らぬは考えず、
とにかく思い切ってぶつかって
みよという事。 |
Take your
venture ,
as many
a good ship
has done. |
頭隠して
尻隠さず |
悪事や欠点等の一部を隠した
だけであるのに、全部を隠した
気でいるたとえ。 |
The foolish
ostrich buries
his head in
the sand and
thinks he is
not seen. |
後の祭り |
時機遅れのたとえで、もはや
手遅れである事。 |
You come
a day
after the fair. |
後は野となれ
山となれ |
今ある目先の問題さえ解決
してしまえば、あとはどう
なろうとかまわないという事。 |
After us
the deluge. |
慌てる乞食は
貰いが少ない |
欲張って急ぎ慌てると、
ろくな事にならずかえって
失敗してしまう。
落着いてじっくりやりなさい
というたとえ。
|
He goes
a - gleaning
before
the cart has
carried. |
案ずるより
産むが易い |
前もって心配しても、
いざやってみると、意外と
たやすくできるものであり、
過度に心配する必要はない
という事。 |
An attempt is
sometimes
easier than
expected. |
言うは易く
行うは難し |
口で言うだけなら、易しく、
何でも言えるが、言った事を
実行するとなると、難しいと
いう事。 |
There is
a great
difference
between word
and deed. |
生馬の目を
抜く |
隙(すき)があったら、
生きている馬の目をも抜き
取ってしまうほど、すばしっ
こくて、抜け目がない事。 |
Water sleeps ,
the enemy
wakes. |
石の上にも
三年 |
冷たい石の上でさえも、
三年間、座り続ければ、
温かくなるという事から、
どんなに辛い事や、困難な事
でも、我慢して続ければ、
いつか必ず報われ、成功する
というたとえ。 |
A rolling stone
gathers
no moss. |
石橋を
叩いて渡る |
頑丈で、壊れるはずのない
石の橋を大丈夫かと叩いて
調べた上で渡るという意から、
用心に用心を重ねて、慎重に
事を行うたとえ。 |
Hear twice
before
you speak
once. |
急がば回れ |
急ぐ時に危険な近道を行く
よりも、少しぐらい遠回りで
あっても、安全な道を行く
ほうが、結局早く着くという
意から、物事を急いでしよう
とする場合、多少の時間や
手間がかかっても、安全、確実
にやったほうが、結局、早く
目的を達成できるという
たとえ。 |
Make haste
slowly. |
痛くも痒くも
ない |
少しも苦痛を感じない。
全くこたえない。
少しも影響がない。 |
I care not
a mite. |
一か八か |
運を天に任せて、結果が
どうかわからなくても、
思い切ってやってみる事。 |
Do or die. |
犬も歩けば
棒にあたる |
何もせず、じっとして動かない
よりも、何でもいいのでやって
みたら、思わぬ幸運にめぐり
合うかもしれないという事。 |
Every dog has
his day. |
上には
上がある |
これが最高だと思っていても、
さらにその上には優れたものが
あり、限度がないという事。 |
No man
so good but
another may
be as good
as he. |
上を見れば
きりがない |
何事も上を見れば際限がないの
だから、ある程度のところで
満足すべきだという事。 |
Compare only
with
thy compeers. |
後髪を
引かれる |
あたかも後髪を引っ張られて、
前に進めないように、心が
残って、きっぱりと思い切れ
ない様子。 |
To feel as if
one's heart
were left
behind. |
嘘つきは
泥棒の始まり |
嘘を平気でつくようになると、
盗みも平気でするようになる。
嘘をつくという事は泥棒になる
始まりと言えるという事。
嘘をつくなという戒め。 |
He that will lie
will steal. |
嘘も方便 |
嘘をつく事は悪い事では
あるが、時と場合によっては
必要な事もあり、使ったほう
がいい事もあるという事。 |
A lie does
good how
little
a while soever
it be believed. |
生みの親より
育ての親 |
生んでくれただけの実の親の
恩よりも、養って育ててくれた
親の恩のほうに愛情も恩義も
強く感じるという事。 |
A child is
what his
parents make. |
売り言葉に
買い言葉 |
悪口を言われれば、こちらも
対抗して悪口で言い返すと
いう事。 |
One ill word
asks another. |
瓜二つ |
二つに割った瓜のように、
顔かたちがよく似ていて、
見分けがつかない事。 |
As like as
one egg
to another. |
英雄色を好む |
英雄と言われるほどの人物は
精力も極めて強い傾向にあり、
女色を好むものだという事。 |
Heroes are
amorous. |
縁の下の
力持ち |
「縁の下の舞」とも言い、
人目につかないところで、
人の為に力を尽くしたり、
努力したりしている事。
また、そういう人。 |
One catches
the hare
and another
eat it. |
老いては
子に従え |
年を取ってからは、出しゃ
ばらず、何事も子に任せて、
そのやり方に従ったほうが
良いという事。 |
When old,
obey your
children. |
岡目八目 |
当事者よりも、傍らで見ている
第三者のほうが、物事の真相や
成り行き、利害得失等が正しく
わかるという事。 |
Lookers-on
see more
than players. |
驕る平家は
久しからず |
「平家物語」の中の
「おごれる人も久しからず」
から出た言葉で、平家が
「平家にあらずんば人に
あらず」とおごり高ぶって
いたが、早く没落してしまった
事を言い、思い上がった者は
早く滅びてしまい、栄華は
長くは続かないという事を
言う。 |
Pride will have
a fall. |
お茶を濁す |
いい加減な事を言ったり、
また、したりして、一時しのぎ
にその場を誤魔化す事。 |
To make shift
for
the moment. |
同じ釜の飯を
食う |
仲間として、かつて同じ釜で
炊いた飯を食べたという事で、
寝食を共にしたり、同じ職場で
働いていたりした事がある
親しい間柄であるという事。 |
To drink of
the same
cup. |
鬼に金棒 |
ただでさえ、強い鬼にさらに
鉄の棒を持たせるという意
から、強いものに、さらに
強いものが加わるという事の
たとえ。 |
That makes it
double
sure. |
鬼の目にも涙 |
冷酷非情で、鬼のような人間
でも、時には、心を動かし、
涙を浮かべる事もあるという
事。 |
Tears from
the hardest
heart. |
帯に短し
襷に長し |
帯にするには短すぎ、
襷にするには長すぎて、
結局は使えないひもに
たとえて、中途半端で
役に立たない事のたとえ。 |
Too much
for one,
and not
enough for
two,
like the
Walsall man's
goose. |
溺れる者は
藁をも掴む |
溺れて死にかけている人は、
助かりたい一心で、水に浮かぶ
藁のような頼りにならないもの
でもすがりついて助かろうと
する意から、切羽詰った時に、
助かろうとする一心で、手段を
選ばずに、どんなものにも
すがろうとするたとえ。 |
A drowning
man will
catch at
a straw. |
思い立ったが
吉日 |
「吉日(きちじつ)」は
「きちにち」とも読み、
暦のうえで縁起の良い日。
何かしようとしたら、
思い立った日を吉日として、
すぐに始めたほうが良い
というたとえ。 |
There is
no time like
the present. |
親の心
子知らず |
親の子を思う愛情心が
わからず、子供は勝手
気ままな振る舞いをする
という事。 |
When the rain
rains and
the goose
winks little
wots the
gosling what
the goose
thinks. |
温故知新 |
以前に学んだ事や古い事柄を
研究、考え直したりして、
それにより、現代の新しい
知識や道理を得る事。 |
He that would
know
what shall be
must
consider what
has been. |
女心と秋の空 |
秋の天気が変りやすいように、
女の心は変りやすいという事。 |
A woman's
mind and
winter wind
change
often. |
女三人寄れば
姦しい |
女はみんなお喋り
(おしゃべり)だから、
三人も集まれば、やかま
しくて、かなわないという事。 |
Many women
many words. |
恩を仇で返す |
恩を受けた人に対しては、
恩で報いるのが普通である
のに、それどころか、害を
与えるような仕打ちをする事。 |
The axe goes
to the wood
where it
borrowed
its helve. |
カ行 |
蛙の子は蛙 |
卵から孵った(かえった)
おたまじゃくしは蛙とは似ても
似つかないが、成長すると
やがて蛙となる事から、
凡人の子はやはり凡人になり、
子供は結局は親に似るものだ
というたとえ。 |
Nits will be
lice |
鏡を見て
物を言え |
他人の容貌をいろいろ言う
前に、まずは自分の顔を鏡に
映して、じっくり見た上で
言えという事。 |
What your
glass tells
you will not
be told by
counsel. |
学問に
近道なし |
学問には努力なしに、手軽に
到達できる道はない。
一つひとつ積み重ねて、忍耐
強く励んでのみ習得できるもの
である。 |
There is
no royal road
to learning. |
籠の中の鳥 |
自由を束縛された身のたとえ |
A bird
in a cage. |
火中の栗を
拾う |
猫が猿におだてられて囲炉裏の
中の栗を拾おうとして、
大やけどをしたというイソップ
物語中の寓話からのことわざで
人にそそのかされて、他人の
為に危険を冒す事のたとえ。 |
To run risks
for others. |
勝って
兜の緒を
しめよ |
戦いに勝って安心して、
兜を脱いだ時に、不意に敵に
襲われたらひとたまりもない
ので、勝っても油断をするな
という戒め。
事が思い通りに進み、成功して
も、決して気を抜かず、用心を
怠るなという事。 |
Not to halloo
until one is
out of
the wood. |
金の切れ目が
縁の切れ目 |
金があるうちは、ちやほやして
くれて続いていた関係も金が
なくなると、あっという間に
離れていく。
金がなくなった時が縁の切れる
時であり、見向きもされなく
なるという事。
人と人とのつながりは金銭上の
利害関係によって成り立って
いるというたとえで、世間の
冷たさを言った言葉。 |
When poverty
comes in
at doors,
love leaps out
at windows. |
亀の甲より
年の劫 |
「劫」は極めて長い年月の事
で「年の劫」は長年の経験を
言う。
年長者の豊富な経験や知恵は
優れているので、尊重すべき
だという事。 |
Age and
experience
teach wisdom. |
借りてきた猫 |
普段と違って大人しく、小さく
なっている態度や様子を言った
もの。 |
As coy as
a croker's
mare. |
かわいい
子には
旅をさせよ |
昔は今とは違い、旅は辛く、
苦しいものであったことから、
愛する子には甘やかしがちに
ならず、辛さや苦労を経験
させたほうがよく、そのほうが
立派に育つという事。 |
Spare the rod
and
spoil the child. |
閑古鳥が鳴く |
「閑古鳥」は郭公(かっこう)
の異名。
鳴き声がさびしげに聞こえる
ことから、人がさっぱり
集まらずに、物淋しいさま。
通常、商売等がはやらなくて、
さびれている様子を言う。 |
To have
little business. |
堪忍袋の緒が
切れる |
じっとこらえていた怒りが
ついに押さえ切れなくなり、
爆発する事。 |
Patience
provoked
turns to fury. |
間髪を入れず |
間に髪の毛一本も入れる
すき間がないという意から、
少しも間を置かず、即座に、
すかさずする様子。 |
Without
a moment's
delay. |
聞くは
一時の恥
聞かぬは
一生の恥 |
知らない事を聞く事はその時
だけは恥ずかしいが、聞かな
ければ、知らないまま一生
恥ずかしい思いをしなければ
ならないという事。 |
Ask much,
know much. |
気違いに刃物 |
危険が極めて多い事のたとえ。 |
Ill putting
a naked
sword in
a madman's
hand. |
疑心暗鬼を
生ず |
単に「疑心暗鬼」とも言い、
疑いを持つと何でもない事
まで、疑わしいと思えるよう
になるという事。 |
To fight with
one's own
shadow. |
木を見て
森を見ず |
細部にばかり注意して、
大きく全体をつかまない事。 |
Not to be able
to see
the wood for
the trees. |
昨日の友は
今日の敵 |
昨日までは親しかった友人が、
今日になってたちまち敵に
なってしまうという意から、
人の心は変りやすいので、
当てにならないという事。 |
Kind today
cross
tomorrow. |
九死に
一生を得る |
ほとんど死にそうで助からない
ような危険な状態から奇跡的に
助かる事。 |
To have
a narrow
escape. |
窮鼠猫を噛む |
窮地に追い詰められた
鼠(ねずみ)が猫に噛み付く
ように絶体絶命の窮地に
追い詰められると、どんな弱者
でも必死になるから、普通なら
かなわないような強者でも破る
事があるというたとえ。 |
Despair
makes
cowards
courageous. |
兄弟は
他人の始まり |
血のつながりの濃い兄弟姉妹
であっても、成人してそれぞれ
家庭を持つようになると、
家庭中心の生活をするように
なるから、疎遠になっていき、
他人同士のようになってしまう
という事。 |
Though
they are
brothers,
their pockets
are not
sisters. |
腐っても鯛 |
本来、優れた素質や価値のある
ものは、落ちぶれて、どんな
悪い状態になっても、それなり
の値打ちがあるというたとえ。 |
A good horse
becomes
never a jade. |
口も八丁
手も八丁 |
話す事もやる事も大いに達者
である事。 |
he has long
arms and
a long tongue
as well. |
苦は楽の種 |
苦しみの後には楽しみがやって
くるものであり、現在の苦労は
後の安楽の基となるという事。 |
Every cloud
has
a silver lining. |
苦しい時の
神頼み |
普段は信仰心がない人間が、
せっぱ詰まって苦しい時だけ、
身勝手に神に祈って助けを
求めようとする事。
また、日頃は不義理であり
ながら、困った時だけ、
人の力を借りて助けを求めよう
とする事。 |
The danger
past and
God forgotten. |
君子危うきに
近よらず |
君子は品位、教養があり、
徳を持った人。人格者。
君子は思慮があり、身を慎む
から、危険な所には決して
近寄らないという事。 |
Discretion is
the better
part of valor. |
蛍雪の功 |
苦労して勉学に励み、
修めた成果。 |
It smells of
the candle. |
下駄を預ける |
下駄を相手に預けてしまえば、
自分では歩き回れなくなる事
から、処理すべき問題や、
身の振り方等を全て相手に
一任する事。 |
I left
everything to
him. |
犬猿の仲 |
「犬と猿」とも言い、
仲の悪い事のたとえ。 |
They agree
like cats
and dogs. |
光陰
矢のごとし |
月日が経つのが
非常に早い事のたとえ。 |
Time flies. |
後悔
先に立たず |
事がすんだ後で悔やんでも
どうにもならない。
だから後で後悔しないように
事前に十分考えよという事。 |
Repentance
comes
too late. |
郷に入りては
郷に従え |
風俗や習慣はその土地によって
異なるものであるから、住んで
いる土地のきまりに従って生活
するのが良いという事。 |
When you are
at Rome,
do as they do
at Rome. |
弘法にも
筆の誤り |
書道の名人である弘法大師
でも、時には文字を書き誤る
事があるという事から、
どんなに優れたその道の達人
でも、時には失敗する事がある
というたとえ。 |
Homer nods
sometimes. |
呉越同舟 |
仲の悪い呉の人と越の人が
同じ舟に乗り、舟が嵐に遭った
時には、助け合ったという事
から、敵同士や仲の悪い者同士
が同じ場所に居合わせる事の
たとえ。
また、敵同士が共通の目的
でやむなく協力し合う事の
たとえ。 |
Woes unite
foes. |
虎穴に
入らずんば
虎子を得ず |
危険を冒しても、虎の穴に
入らなければ、虎の子を
捕まえる事はできないという
意味から、身の安全ばかり
考えて、何事も危険を冒さ
なければ目的を達成したり、
成功する事ができないという
たとえ。 |
Nothing
venture,
nothing have. |
虎視眈々 |
じっくりと敵や相手の隙を
狙って、機会をうかがって
いる様子。 |
To keep
a vigilant eye. |
五十歩百歩 |
多少の差はあるが、どちらも
似たりよったりで大して差の
ない事。 |
As good
twenty as
nineteen. |
転ばぬ先の杖 |
転んだ後では間に合わない
から、転ぶ前に用心をして
杖を突けという意から、
失敗しないように、前もって
念には念を入れて、用心しろ
というたとえ。 |
Forewarned is
forearmed. |
サ行 |
歳月
人を待たず |
「光陰矢のごとし」と同じで、
時は人間の都合に関係なく、
どんどん過ぎ去ってしまうと
いう事。 |
Time and tide
wait for
no man. |
先んずれば
人を制す |
人より一歩先んじて事を
行えば、有利な立場に立つ
事ができ、相手を制圧する
事ができるという事。 |
First come
first served. |
酒は百薬の長 |
適量の酒は体の為に良く、
多くのどんな薬よりも
良い薬だという事。 |
Good wine
makes
good blood. |
猿も
木から落ちる |
木登りが得意な猿でも、
時には木から落ちるように、
その道の専門家でも、時には
失敗する事があるという
たとえ。 |
The best cart
may
overthrow. |
去る者は
追わず、
来る者は
拒まず |
自分を信じられず、離れて
行こうとする者は決して
引き止めるような事はしない。また自分を信じてやって来る
者はどんな人間であっても
拒まないという事。 |
Who can hold
that
will away. |
触らぬ神に
祟りなし |
神様とかかわらなければ
祟りを受けずに済むように、
何事にも関係を持たなければ、
災いを受ける事がないという
たとえ。 |
Let sleeping
dogs lie. |
山椒は
小粒でも
ぴりりと辛い |
山椒の実は小さいけれども、
ピリッとして非常に辛い事
から、体は小さくても激しい
気性と優れた才能があり、
侮れない(あなどれない)存在
のたとえ。 |
Little head
great wit. |
三度目の正直 |
「三度目は定の目」とも言い、
勝負事等、物事の結果は一度目
や二度目はまだ決定的では
ないが、三度目となれば、
確かなところだという事。 |
The third time
pays for all. |
四面楚歌 |
周りが全て敵や反対者で、
味方がひとりもいなく、
孤立した状態の事。 |
He was
sorrounded
by foes. |
自画自賛 |
手前みそとも言い、
自分で自分の事を褒める事。 |
Every potter
praises
his own pot. |
地獄の沙汰も
金次第 |
「沙汰」は裁判の意。
厳しい地獄の裁きでさえ、
金を出せばどうにでもなる
という意から、この世の中では
金さえあったら、何事も思い
通りに行くというたとえ。 |
Money is
the best
lawyer. |
死人に口なし |
死んだ人にはものを言う
口がないので、弁解も証言も
できないという事。
死人を都合よく利用する時に
言う。 |
Dead men
tell no tales. |
死んだ子の
年を数える |
死んだ子の年齢を今、
生きていたらいくつになるか
と、数えて嘆くという意から、
取り返しのつかない過ぎた
昔の事をいつまでも繰り返して
愚痴る事のたとえ。 |
No weeping
for spilt milk. |
親しき中にも
礼儀あり |
親しくなると、相手への心遣い
がなくなりがちになり、不仲の
原因になってしまう。
どんなに親しい間柄で
あっても、礼儀は必要である
という事。 |
Love your
neightbour,
yet pull not
down your
hedge. |
知らぬが仏 |
知れば腹が立ったり、恨めしく
思ったりする事でも知らな
ければ怒る事もなく、仏の
ように穏やかな気持ちで
いられるというたとえ。
実態を知らず、平気で過ごして
いる人を嘲笑する言葉。 |
Ignorance is
bliss. |
柔能く
剛を制す |
柔軟な者がそのしなやかさで、
剛強な者に勝つ事がある。
弱い者が強い者に勝つ事がある
というたとえ。 |
Creaking
doors hang
the longest. |
朱に交われば
赤くなる。 |
朱に触れると赤く染まる
ように、人は環境に支配
されやすく、付き合う人間次第
で善くも悪くもなるという
たとえ。 |
He that
touches pitch
shall be
defiled. |
正直者が
馬鹿を見る |
世の中はずる賢い人間がうまく
立ち回って得をするのに対し、
正直者は規則や規律をきちっと
守り、結局損をしてしまう事が
多いという事。 |
The properer
man
the worse
luck. |
小の虫を
殺して
大の虫を
助ける |
全体を助ける為に一部分を
犠牲にするたとえで、小さな
ものを犠牲にしても、大きな
ものを生かす事。 |
Better one die
than all. |
少年老い易く
学成り難し |
年月はあっという間に過ぎて、
少年も若いと思っているうち
に、すぐに老人になって
しまう。
それに対し、学問は遅々として
進まず、修めるのはむずかしい
という事。 |
Art is long,
life short. |
初心忘る
べからず |
何事も始めた時の謙虚な気持ち
や真剣な気持ちを忘れては
ならないというたとえ。 |
Don't forget
your first
resolution. |
人事を尽して
天命を待つ |
「人事」は人間の力でできる
事柄。
やれるだけの事を全て
やりつくして、結果はどう
でても悔いはなく、ただ天命に
任せるのみという事。 |
Do the
likeliest and
God will do
the best. |
水泡に帰す |
努力のかいなく、無駄に
終わってしまうたとえ。 |
Asses carry
the oats
and horses
eat them. |
好きこそ
物の上手なれ |
好きである事が上手になる為の
良い条件であり、好きな事には
自ら進んで努力をするので、
自然と上達が早くなるという
事。 |
Who likes not
his business,
his business
likes not him. |
過ぎたるは
なお及ばざる
がごとし |
中庸の大切さを言った言葉で、
何事も度を過ぎると少し
足りないのと同じであると
いう事。 |
Too much of
one thing
is not good. |
住めば都 |
どんなに不便な所であっても、
住み慣れてしまえば住みよく
なるというたとえ。 |
To every bird
his own nest
is best. |
晴天の霹靂 |
「晴天」は青空で
「霹靂」は雷鳴の事。
青空に突然起こる雷鳴という
意味で、思ってもみなかった
突然の大事件や衝撃のたとえ。 |
A bolt from
the blue. |
背に腹は
かえられぬ |
背中の為であっても、
大事な腹を犠牲にする事は
できないという意から、
大事な事の為であったら、
他の事を犠牲にしてもやむを
得ないというたとえ。 |
Necessity has
no law. |
前門の虎、
後門の狼 |
一つの災難を逃れても、
またすぐに他の災難に遭う
事のたとえ。 |
A precipice in
front, a wolf
behind. |
善は急げ |
良いと思った事はためらう
事なく、大急ぎでやれと
いう事。 |
As good soon
as syne. |
袖振合うも
他生の縁 |
道を行く時に見知らぬ人と
袖が触れ合うような事でも
単なる偶然ではなく、前世の
因縁によるものであるという
意味。
どんなに小さな事であっても、
偶然に起こるのではなく、
深い因縁で結ばれているという
たとえ。 |
Even a chance
acquaintance
is decreed by
destiny. |
備えあれば
患いなし |
日頃からいざという時の為に、
用意をしておけば、万が一の時
でも心配する必要がないと
いう事。 |
Providing is
preventing. |
タ行 |
大は小を
兼ねる |
大きい物は小さい物の役割を
果たす事ができ、小さい物
より、大きい物のほうが
使い道が広く、良いという事。 |
The greater
embraces
the less. |
対岸の火災 |
川の向こう岸の火事はこちら
には類焼しないから心配ない
という事から、自分にとって
関わりがなく、痛くも痒くも
ない事のたとえ。 |
The
comforter's
head
never aches. |
高嶺の花
(高根の花) |
高い嶺に咲く花は遠くから
眺める事はできても、手に
取って自分のものにする事は
できない。
見るだけや、望むだけで実際
には自分のものとして手に
する事のできないものの
たとえ。 |
A Pisgah
sight. |
高みの見物 |
高い所から下で起こっている
騒ぎを見物するように、自分は
安全な所に居て事の成り行きを
傍観する事。 |
To see it rain
is better than
to be in it. |
宝の持ち腐れ |
役に立つ良い物を持って
いながら、活用しないたとえ
で、素晴らしい才能や手腕を
持っているのに、活用できず
にいる事。 |
Better spent
than spared. |
多勢に無勢 |
少人数で大人数に立ち向かって
いっても勝ち目はないという
事。 |
Many a sheep
drive away
a wolf. |
叩けば
埃が出る |
どんな者でも細かく調べると、
何かやましいところが一つか
二つは出てくるものだという
事。 |
Every man
has his weak
side. |
ただより
高い物はない |
ただで物を貰うのは大変
安上がりに見えるが、
返礼の為にお金がかかったり、
気を使わなければならな
かったりして、かえって
高い代償を払いがちになると
いう事。 |
Nothing costs
so much as
what is given
us. |
立つ鳥
後を濁さず |
立ち去る者は自分の居た跡の
始末を鳥の去ったあとのように
見苦しくないよう、きちんと
しておかなければならないと
いうたとえ。 |
It is a foolish
bird that
defiles its own
nest. |
蓼食う虫も
好き好き |
辛い蓼の葉を好んで食べる虫も
居るように、人の好みは様々で
あるというたとえ。 |
There is
no accounting
for tastes. |
棚から牡丹餅 |
思いもかけずに、幸運が転がり
込んでくるたとえ。 |
He expects
that larks will
fall ready
roasted into
his mouth. |
旅は道連れ
世は情け |
旅はひとりでは不安だが、
同行者が居れば心丈夫で
お互い助け合えて頼りになる。
そして世渡りも同じで、
人間同士の情が頼りとなり、
お互いに助け合えば心丈夫で
あるという事。 |
When shared,
joy is doubled
and sorrow
halved. |
玉に瑕 |
非常に立派で、それさえ
なければ満点なのに、残念
な事に、わずかな欠点が
ある事。 |
There are
spots on
the sun. |
断腸の思い |
はらわたがちぎれるほど、
極めてつらい悲しみや苦しみ。 |
To eat one's
heart. |
男子
家を出れば
七人の敵あり |
男が社会に出て活動するには、
多くの様々な敵に会うものだ
というたとえ。 |
No man is
without
enemies. |
千鳥足で歩く |
酒に酔った人がよろめき
ながら、あっちにふらふら、
こっちにふらふらという
ように歩く様子。 |
He makes
indentures
with his legs. |
塵も積もれば
山となる |
塵のような小さい物で
あっても、数多く積み
重なれば、山のように
大きくなるというたとえ。
どんな小さな物であっても、
おろそかにしてはいけないと
いう事。 |
Many a little
makes
a mickle. |
月と鼈
つきとすっぽん |
月と鼈(すっぽん)は形は
丸く、似ているが、全く違う
ものであるという事から、
比較にならない程、大きな差
がある事のたとえ。 |
As like as
chalk and
cheese. |
月夜に提灯 |
明るい月夜に提灯は要らない
という事から、無益な事や
不必要である事のたとえ。 |
To carry
a lantern
in midday. |
角を出す |
女性がやきもちをやく事。 |
To wear
yellow
stockings. |
罪を悪んで
人を悪まず |
犯した罪は、罪として憎むべき
であるが、その罪を犯した人を
憎むべきではないという事。
「憎む」は「悪む」とも書く。 |
Hate not
the person
but the vice. |
鶴の一声 |
「雀の千声鶴の一声」とも
言い、大勢でああだ、こうだ
と議論してもまとまらず、
結論が出ないような時に
ぴしゃりと決定権を持つ、
有力で権威ある人間の一言。 |
The king's
word is more
than another
man's oath. |
敵は
本能寺にあり |
本当の目的は別のところにある
というたとえ。 |
He that wipes
the child's
nose kisses
the mother's
cheek. |
敵もさる者 |
敵もさすがに優れているという
たとえ。 |
He is quite
a enemy. |
手塩に掛ける |
あれこれと自ら世話をして
大切に育てる。 |
To bring up
with
tender care. |
出る杭は
打たれる |
優れた才能があり、頭角を
現す者は、とかく人から
ねたまれたり、憎まれたり
しがちだというたとえ。
また、差し出た振る舞いを
すると、人から嫌われ、
とかく非難されるという
たとえ。 |
Envy is the
companion
of honour. |
天は
自ら助くる者
を助く |
他人に頼らず、自ら努力を
続ける者に、神は進んで力
を貸し、助けて下さると
いう事。 |
Heaven helps
those who
help
themselves. |
頭角を見す
(現す) |
学識や才能、腕前等が際立って
目立つ様子。 |
To stand head
and
shoulders. |
同病相憐れむ |
同じような境遇にあり、
同じ悩みを持つ者同士は
その辛さが理解できるので、
同情しあうという事。 |
Misery makes
strange
bedfellows. |
灯台下暗し |
気付くのが当然と思われがち
な最も身近な事が、近すぎて
逆に気が付きにくく、わから
ない事があるというたとえ。 |
The darkest
place is
under the
candlestick. |
登竜門 |
立身出世の糸口となる関門の
たとえ。 |
The gate way
to success. |
遠くて近きは
男女の仲 |
男女の仲は遠く離れている
ようで、意外に近く、結ばれ
やすいというたとえ。 |
Man is fire,
and woman
tow; the devil
comes and
sets them
in a blaze. |
遠くの親類
より
近くの他人 |
遠方に住んでいる親類よりも、
近くに住む他人のほうが、
いざという時に頼りになると
いうたとえ。 |
A near friend
is better than
a far-dwelling
kinsman. |
時は金なり |
時間は金銭と同じように貴重な
ものなので、無駄に費やしては
ならないという事。 |
Time is
money. |
毒にも薬にも
ならぬ |
毒のように害を与える事も
ないかわりに、薬のように
役に立つ事もないという事。
どうでも良い事や、居ても
居なくてもいい人のたとえ。 |
Like a chip
in a pottage
pot, does
neither good
nor harm. |
毒を以て
毒を制す |
悪を排除したり、抑えるのに
他の悪を利用する。
悪人を抑えるのに別の悪人を
使うたとえ。 |
Contraries
cure
contraries. |
何処吹く風 |
自分には全く関係がないかの
ように、知らないふりをして
いる様子。 |
Not to care
which end
goes forward. |
鳶が鷹を生む |
ごく平凡な両親から、
親とはかけ離れた優れた
子供が生まれるたとえ。 |
A black hen
lays
a white egg. |
飛ぶ鳥も落つ |
飛んでいる鳥でさえも、
落ちてくる程、権力や勢力が
極めて盛んな様子。 |
He was then
at the zenith
of his power. |
捕らぬ狸の
皮算用 |
まだ、捕らえてもいない
狸の皮がいくらで売れるか
と計算する事から、確実で
ない事を基にしてあれこれ
計画を立てる事のたとえ。 |
Catch the
bear before
you sell
its skin. |
団栗の
背くらべ |
団栗はどれをとってもみんな
似たり寄ったりである事から、
どれもこれも平凡で大した差
のない事のたとえ。 |
Neither barrel
better herring. |
飛んで
火に入る
夏の虫 |
夏の夜、虫が火に集まって
来て、自分から火に飛び込んで
しまい、焼け死ぬ事から、自分
から進んで、危険や災いに
係わってしまう事のたとえ。 |
Who perishes
in needless
danger is
the devil's
martyr. |
ナ行 |
長い目で見る |
目先の事ですぐに結論を
出したりせず、気長に
将来の事を考えて見守る事。 |
Men are not
to be
measured by
inches. |
無くて七癖 |
人は誰でも癖など無さそうに
見えても、何かの癖を持って
いるという事。 |
Every man
has his faults. |
七転び八起き |
何度失敗しても、くじけずに
頑張る事。
また、人生は波乱に満ちて
おり、浮き沈みが激しい事の
たとえ。 |
A man's
walking is
succession of
fall. |
習うより
慣れろ |
物事は他人から知識として
習うよりも、実際に何度も
繰り返して体で慣れたほうが、
身につくという事。 |
Practice
makes
perfect. |
憎まれ子
世にはばかる |
人から憎まれているような
人が、かえって世の中では
幅をきかせているという事。 |
Ill weeds
grow apace. |
女房と畳は
新しい
方がよい |
畳は新しいほうが気持ちが
いいが、同じように、妻も
新しいほうが新鮮で気分が
いいという事。
妻をけなした言い方。 |
Everything
new is fine. |
抜き差し
ならぬ |
抜き出す事も、差し込む事も
できないという意から、
どうにも身動きがとれない事。
どうにもならない事。 |
Between
the upper and
the nether
millstone. |
濡手で粟 |
濡れた手で粟をつかむと、
粟がどっさり手に付いてくる
事から、何の苦労もせずに、
楽して大きな利益を得る事の
たとえ。 |
To make one's
fortune at
one stroke. |
寝ている子を
起こす |
ようやくおさまった騒ぎで
あるのに、余計な手出しを
して、また問題を引き起こす
たとえ。 |
Wake not a
sleeping lion. |
寝耳に水 |
突然起こった思いがけない
出来事に驚き慌てるたとえ。 |
A box on
the ear. |
能ある鷹は
爪をかくす |
真に優れた実力や才能のある
人は、普段はそれをむやみに
ひけらかしたりしないという
たとえ。 |
Who knows
most speaks
least. |
咽元過ぎれば
熱さを忘れる |
どんなに熱い物を飲み込んだ
としても、喉を過ぎれば熱さは
なくなり、口に入れた時の熱さ
を忘れてしまうという意から、
どんなに苦しい事や、辛い事
でも過ぎてしまえば、それを
さっぱりと忘れてしまうという
たとえ。 |
Vows made
in storms are
forgotten in
calms. |
乗りかかった
舟 |
一度乗って海に出てしまった
船から途中で下船できないと
いう意から、係わりを持って
しまった以上は途中で手を引く
事ができないというたとえ。
物事がすでに動き始めている
ので、中止できない状態である
事。 |
He that is out
at sea,
must either
sail or sink. |
ハ行 |
背水の陣 |
決死の覚悟で事に当たるたとえ
で、失敗したら再起ができない
というもう後には引けない状態
に身を置き、事に当たる事。 |
Who draweth
his sword
against his
prince must
throw away
the scabbard. |
馬鹿と鋏は
使いよう |
切れない鋏でも使いようで
物が切れるように、愚かな者
でも使い方で役に立つと
いう事。
人を使うのには、能力に応じた
使い方があり、使い方の上手、
下手で大きな差が出る事を
言う。 |
Sticking goes
not by
strength, but
by guiding
of the gully. |
馬鹿につける
薬はない |
愚かな人を賢くする薬はなく、
愚か者は救いようがないという
事。 |
Fools will still
be fools. |
馬鹿の
一つ覚え |
愚か者は一つだけ知っている
事を機会があるごとに、得意
になって何度も話すという事。
同じ事を何度も言う人を
あざけって言う言葉。 |
He is a bad
musician that
can sing but
one song. |
薄氷を踏むが
ごとし |
いつ割れるかわからないような
薄く張った氷の上を歩いている
という意味で、極めて危険で
ある事のたとえ。 |
To walk on
eggs. |
始め半分 |
何かをする時には始めが肝心
であり、始めをしっかりとして
うまくいけば、事の成否が半分
決まったようなものであると
いう事。
成功する為には最初が肝心で
あり、慎重に心して始めよと
いう事。 |
Well begun is
half done. |
話半分 |
面白い話やうまい話等、
人の話は誇張や嘘が多く、
尾ひれが付く事が多いから、
話の半分位を割り引いて聞いて
おいてちょうど良いという事。 |
Believe not all
that you see
nor half what
you hear. |
歯に衣着せぬ |
歯に衣装を着せないという事
から、遠慮をせずに思った事
をずけずけと言う事のたとえ。 |
To give one
his own. |
早起きは
三文の得 |
「得」は「徳」とも書く。
朝早く起きれば、何かに
つけて得になるというたとえ。 |
The early bird
catches
the worm. |
万事休す |
「万事」はあらゆる事、
全ての事。
もはやこれ以上手の打ちよう
がなく、施す手段がないと
いう事。 |
To be at
the end of
one's rope.
To come to
the end of
one's rope. |
贔屓の
引き倒し |
贔屓をしすぎて、かえって
その人を不利な目に遭わせ
たり、迷惑をかけてしまっ
たりする事。 |
To do
(a person)
disservice by
giving him
too much of
misdirected
patronage. |
日照りに雨 |
「日照り」は「旱」とも書き、
待ち望んでいた事がやっと
実現して喜ぶ事のたとえ。 |
After drought
comes rain. |
卑下も
自慢のうち |
口では自慢のように話さず
に謙遜しているように装い
ながら、実は人を羨ましがら
せるような自慢である事が
うかがえる事。 |
Pride that
apes humility. |
左うちわで
暮す |
何の苦労もなく、生活の心配
のない、のんびりとした安楽
な暮らしのたとえ。 |
To be on
Easy Street. |
火に油を
そそぐ |
燃えている火に油を注いで
更に火勢を強めるように、
勢い盛んなものに更に勢い
を加えるたとえ。 |
To add oil to
the fire. |
火のない所に
煙は立たぬ |
火の気のない所に煙が立つ事
がないように、噂が立つと
いう事は何らかの根拠がある
ものであり、事実が全くなけ
れば噂が立つ事はないという
事。 |
No smoke
without fire. |
火を見るより
明らか |
事実が明白であり、疑う余地
がまるでないさま。 |
He that has
but half
an eye may
see it. |
人の噂も
七十五日 |
世間の噂がやかましくても、
そう長続きするものではなく、
自然と収まり、忘れられて
しまうから、あまり気にする
必要はないというたとえ。 |
A wonder
lasts but
nine days
(in a town). |
人の褌で
角力とる |
他人の物を使って自分の用を
足す事のたとえで、人の物を
うまく利用して自分の目的を
果たそうとする事。 |
To plough
with
another's calf. |
人を呪えば
穴二つ |
「穴」は墓穴の事であり、
人を呪い殺すと自分も報いを
受けて呪い殺されるから、
相手を埋める墓穴だけでなく、
自分を埋める墓穴も用意して
おけという意から、人を落とし
入れて害を与えれば、自分にも
必ずはね返り、報復され、
害を受けるというたとえ。 |
Curses, like
chickens,
come home
to roost. |
一筋縄で
行かぬ |
「一筋縄」とは一本の縄の
事であり、縄一本では押さえ
きれずに、縄を何本も必要と
する意から、普通の手段では
思い通りに押さえられず、
手強い相手であるという
たとえ。 |
Old birds are
not caught
with chaff. |
百聞一見に
如かず |
百回、人から話を聞く事は、
実際に自分の目で一回見る
事には及ばないという意から、
人から話を色々聞くよりも、
自分の目で見て確かめるほうが
確実であるという事。 |
Seeing is
believing. |
夫唱婦随 |
何事も夫がまず言い出して、
妻がそれに従って行動する事。
妻が夫を立てて、逆らわずに
従う事。
夫婦の道、あり方を言う。 |
In marriage
the husband
should have
two eyes,
and the wife
but one. |
笛吹けど
踊らず |
いくら笛を吹いても誰もこれに
応じて踊り出さないという意
から、すっかり準備を整えて、
誘ったり、即したりしている
にもかかわらず、誰も応じて
動き出さないという事。 |
We have
piped to you,
and you have
not danced. |
覆水
盆に返らず |
離婚した夫婦の仲を再度
元に戻す事はできないと
いうたとえ。
一度やってしまった事は、
もう取り返しがつかないと
いうたとえ。 |
It is no use
crying over
spilt milk. |
踏んだり
蹴ったり |
重ね重ね、ひどい目に遭う事
のたとえ。 |
Put not fire
to fire. |
下手な鉄砲も
数打てば当る |
鉄砲を撃つのが下手であって
も、数多く打つ内にはたまたま
命中する事もあるという意
から、何回も数多くやって
みれば偶然に当たってうまく
いく事もあるというたとえ。 |
Oft ettle,
whiles hit. |
弁慶の泣き所 |
豪勇で知られる弁慶でも
痛がって泣くという急所の
事で、向こう脛とも中指の
第一関節から先の部分とも
言われる。
またどんなに強い者にもある
弱点や急所のたとえ。 |
Achilles' heel. |
坊主憎けりゃ
袈裟まで憎い |
相手が憎らしくなると、
その人に関係する全ての
ものが憎らしくなるという
たとえ。 |
To hate
the ground
he (or she)
treads on. |
骨折損の
くたびれ
もうけ |
儲けを得る為に骨を折ったが、
何の利益も上がらずに骨を
折った分だけ損をして、得た
のは疲れだけだったという意
から、苦労してもそのかいも
なく利益がなくて、疲れただけ
の徒労に終わる事。 |
Great pains
but
all in vain. |
惚れたが因果 |
惚れた為に相手の不幸に
巻き込まれたりして苦労する
のも、前世からの因縁である
から、自分が惚れた以上、
止むを得ない事だという事。 |
In love's wars
he who flies is
conqueror. |
マ行 |
枕を高くして
眠る |
気になる事がなく、ぐっすり
と安眠する事のたとえ。
全く心配事がない事を言う。 |
To be able to
sleep on
both ears. |
馬子にも衣裳 |
誰でもきれいに着飾れば、
立派に見えるというたとえ。 |
Apparel
makes
the man. |
まむしの子は
まむし |
まむしの子供はやはり、
毒蛇であるという意から、
悪人の子供はやはり悪人に
なるという事。 |
An ill bird lays
an ill egg. |
身から出た錆 |
自分自身の冒した悪行が原因
で報いを受けて、苦しむ事の
たとえ。 |
Self do self
have. |
水をさす |
せっかくうまくいっている
物事の途中に邪魔を入れたり、
仲の良い間柄に邪魔立てを
して、仲違いさせる事。 |
To put
(or throw)
water in one's
wine. |
三つ子の魂
百まで |
生まれながらの性格は
年をとっても変らない
という事。 |
The child is
father of
the man. |
耳に胼胝が
できるほど |
何度も同じ事を聞かされて、
うんざりする事のたとえ。 |
I have heard
the story
a thousand
times. |
無用の長物 |
あっても役に立たず、
かえって邪魔になる物の
たとえ。
「長物」は長すぎて役に
立たない物。無駄な物。 |
A good for
nothing. |
虫酸が走る |
ひどく不快であり、見るのも
嫌な程、ひどく嫌うたとえ。
「虫酸」はムカムカする時に
胃からこみ上げる酸っぱい液。 |
I would not
touch him
with a pair of
tongs. |
虫の知らせ |
なんとなく心に感じる
嫌な予感。 |
A man's mind
often gives
him warning
of evil to
come. |
目の上の瘤 |
自分より実力や地位が上で、
何かにつけて目障りであり、
活動の邪魔になる人のたとえ。 |
A thorn in
one's flesh. |
目は口程に
物を言う |
目の表情は口で言うのと
同じ位に相手に気持ちを
伝える事ができるという事。 |
The eyes have
one (or a)
language
everywhere. |
餅は餅屋 |
餅をつくのはやはり、それを
仕事としている餅屋に限ると
いう意から、物事にはそれぞれ
専門の者が居て、その方面の事
は専門家に任せるのが一番で
あるというたとえ。 |
He that
makes
the shoe
cannot tan
the leather. |
物はためし |
何事も実際にやってみなければ
成否はわからないので、考えて
いるだけでなく、とにかく
一度、やってみる事だという
事。 |
You never
know what
you can do
till you try. |
ヤ行 |
焼石に水 |
火に焼けて熱くなった石に
少しの水をかけても冷めない
という事から、少し位の助けや
努力では何の効果もなく、
全く役に立たない事のたとえ。 |
What is
a (or one)
pound of
butter among
a kennel of
hounds? |
柳の下の泥鰌 |
柳の木の下の川で一度泥鰌を
捕まえたからといって、いつも
そこで捕まえられるものでは
ないという事から、一度
上手くいったからといって、
いつも同じ方法で上手くいく
ものではないというたとえ。 |
There are
no birds of
this year
in last year's
nests. |
藪から棒 |
「藪から棒を突き出す」の略
で、藪からいきなり長い棒が
出てくるように、物事のやり方
が唐突である事のたとえ。 |
Scarborough
warning. |
病は気から |
病気は気の持ちようで、
重くもなり、軽くもなる
という事。 |
Fancy may
kill or cure. |
横槍を入れる |
戦っている両軍以外の別の一隊
が横合いから槍で突きかかる意
から、他人の話や仕事等に横
から口を差し挟み文句をつける
たとえ。 |
To thrust in
one's oar. |
寄らば
大木の下 |
頼るのであれば、大きく、
力のあるものに頼ったほうが、
安心であり、利が大きいと
いうたとえ。 |
A good tree
is a good
shelter. |
ラ行 |
類は友を呼ぶ |
気が合ったり、性質が似た者は
自然に寄り集まり、仲間を作る
というたとえ。 |
Birds of
a feather flock
together. |
六十の手習い |
「八十の手習い」とも言い、
年を取ってから、学問や習い事
を始める事のたとえ。 |
It is never
too late to
learn. |
論より証拠 |
物事を明らかにするには、
あれこれと論じるよりも、
まず具体的な証拠を示す
のが一番良いという事。 |
All the proof
of the pudding
is in
the eating. |
ワ行 |
我が子の
悪事は見えぬ |
親は我が子が可愛い余りに、
子供の悪い所に気が付かない
ものだという事。 |
He whose
father is
judge goes
safe to
his trial. |
若い時の
辛労は
買うてもせよ |
若い時の苦労は、将来必ず
役に立つ貴重な経験となる
から、自分から進んで求め
ても苦労したほうが良いと
いう事。 |
Pension never
enriched
a young man. |
禍いを転じて
福となす |
災いが身に降りかかって
来ても、それにくじけずに、
逆にうまく利用して幸福に
変えてしまう事。 |
He that
stumbles and
falls not
mends
his pace. |
渡る世間に
鬼はない |
世の中には、鬼のように無情
な人ばかりではなく、困って
いる時に助けてくれるような
慈悲深い人も居るものだと
いうたとえ。 |
There is
kindness to
be found
everywhere. |
笑う門に
福来る |
いつも笑い声が満ちて明るく
楽しそうに暮らしている家
には、自然に幸運がやって来る
という事。 |
Laugh and
be fat. |